アジア大会を目指し今度は
    韓国からLucyを呼ぶぞプロジェクト


2002年2月
第一回ROBO-ONEも無事終了しました。次回は夏に開催予定です。先行者を超えるロボットを招待すべく検討を始めました。今年はワールドカップが開催されます。韓国との共同開催ということもあり、韓国のロボットを招待するのがROBO-ONEアジア大会につながるのでベストです。そんな時、韓国のロボットLucyがいることを思い出しました。

Lucyはおそらく世界初の二足歩行ロボットの商品化されたものだと思われます。
早速ホームページを覗いて見ました。
http://lucy.dajin.com/

これがLucyだ。
http://lucy.dajin.com/images/lucy.gif
アシモやアイボがトップページに英語にも対応しています。だけどトップページだけです。Movieを眺めてみると韓国のテレビがLucyを取り上げています。しかし韓国語勉強しなくてはとてもページをチェックすることはできません。
http://www.dajin.com/old_korean/media/media/tbc0830T1.asf

http://babelfish.altavista.com/で英語に翻訳しながらLucyの秘密をさぐって見ました。

身長42cm,16軸。RCサーボを使用している。Freedomと同じようなロボットです。脚は10軸のようです。階段も上るようです。これは面白い。是非韓国からLucyをROBO-ONEに呼んでみたくなりました。


2月7日
KAR(Korea Association of Robotics)よりメールが入りました。韓国でもBattleBotsのような大会をやりたいのだそうです。NRCのホームページを見て情報交換がしたいとのことです。これはもしかしたらLucyの開発者とつながるかも知れない。チャンスです。


2月10日
ROBODEX2002に来日だそうだ。この時話をしたいとのことです。


3月29日
ROBODEX2002後酒を飲みました。
いろいろ日本と協力関係を結びたいとのことだが、日本のロボット関係者が相手をしてくれないと困っていました。
たとえば"ロボットサッカーがあるがこれは韓国が先に始めたことだ。一緒にやろう。"といっています。
日本と韓国の関係改善のために私が一肌脱ぐしかないか?
「君子は和して同ぜず、小人は同じて和さず。」

KARの張さんはスポーツマン。お酒は二次会まで進みました。


5月29日
6月に韓国で行われるIIREX2002にNR-2を展示することになりました。韓国もロボットで盛り上がり初めています。ここできっとLucyやその開発者に会えるはずです。楽しみです。

主催KARです。
http://www.robotics.or.kr

開催場所はDaejeonのKOREAN EXPOparkです。
http://www.expopark.co.kr

韓国のロボットサッカーについての問い合わせました。
先日飲んだときに韓国のロボットサッカーが世界初だと言っていたのを思い出し、韓国サッカーのサイトを問い合わせました。FIRAだそうです。ROBO CUPと同時期に誕生したようです。今回は韓国のロボットが優勝したようです。


http://www.fira.net/fira/f2001/


6月3日

航空券が届きました。NR-2を招待して頂けるとはありがたいことです。Daejeonではワールドカップも行われています。

6月12日

仁川に到着。大田(Daejeon)にはバスで3時間です。サービスエリアで韓国で初めてのロボットを見ることになります。

ダンスをするロボット

会場のEXPOparkです。

西村ロボットクラブの前はSumsungのブースです。会場でもメインのところに位置します。

 

6月13日

本日からIIREX2002がスタートです。朝早くからフランスのマスコミが取材に来ています。予選を落ちてしまったため何でも取材といった感じです。韓国の国営放送がきました。NR2でボールを蹴ってゴーーールとワールドカップを意識したやらせ取材に載ってしまいました。さらにケーブルテレビでの取材では日本のロボット産業、韓国のロボット産業、ロボット産業の将来などと言う硬い取材を受けてしまいました。わたしは単に趣味でロボットを作っているだなんですが?

HOAP-1と一緒のNR-2

NR-2だけでは寂しいのでロボコンマガジンで執筆中の西山一郎作のティラノザウルスをもって来ました。韓国の子供達に遊ばれてしまいました。

韓国の子供達とティラノザウルス

写真も公開しておきます。韓国のロボコンマガジンも取材に来ており、ティラノザウルスが本家ロボコンマガジンより先に公開されることになるのは先川原編集長の怒りをかうことになりそうです。

6月14日

展示会の合い間をみて韓国のロボットを眺めてきました。チョットだけ紹介します。

写真はMicrobot社の開発したマイクロマウスを使ったサッカーゲームだ、アーケードゲームとした販売しているのだそうだ。商売につなげるのがうまいですね。

掃除ロボットです。

これがLucyです。左が本物、右は良く分かりません。Lucyの正体は後日動画で紹介します。

ぶら下がっているのは韓国の学生が開発したロボット、チャンと歩きます。ROBO-ONEに参加するかも知れません。

SUMSUNGのロボットです。ソニー同様ビデオはなかなか良いですが、実際には動かせていません。

ビデオの録画映像

これはTOBOです。だからどうしたといわれても困ります。展示してありました。

ワールドカップ、日本の勝利をインターネットで楽しんだ後、夜は当然韓国の応援に合流することになりました。展示会に出展している韓国の若者に赤いTシャツを貰って、一緒に酒を飲みながらの応援です。展示会コンパニオンも加わって大騒ぎです。なんとPINO,Paperoのデザイナーも合流。次の日声がでなくなったのは言うまでもありません。

6月15日

会場の風景です。垂れ幕が一杯、デカイロボットも、だけど人はまばら。韓国ではまだまだロボットに興味をもつ人は少ないようです。団体の小学生が多く訪れます。またワールドカップのサポーター達も見学です。

写真は今回のIIREX2002を企画した張さんです。IIREX2002の最初のIはインターナショナルの意味です。日本からロボットを呼んだので国際と付けたそうです。確かにサポーター達が多く一見国際的には見えましたが・・・・・・・・

Lucyのデモンストレーションです。いよいよLucyのベールが剥がされます。なんとLucyはお嬢さんではなく、Lucyばあさんでした。デジカメでは一歩の動画が取れませんでした。

歩くLucy

Lucyの販売元の社長さんはLucy2を開発中とのことですが、実はLucyの開発者は東大でロボットの研究をしていて韓国に帰り、Daijin者に入り、Lucyを6カ月ほどで開発したそうです。当初は動歩行も行っていたのだそうです。ところがこの開発者は今Sumsungにいます。Lucy2は完成するのでしょうか? Lucy2が完成したらROBO-ONEに呼ぶことにします。

6月16日

Myong-ji Universityの学生の作ったロボットを歩かせて貰いました。なかなか良い動きをしています。これならROBO-ONEに参加できます。
是非ROBO-ONEに参加して欲しいとお願いしておきました。

学生のロボット

この日はIIREX2002の最終日です。人が少ないのでNR2の散歩です。RoboticsやLucyのブースを歩いて見ました。韓国の床は凸凹で大変です。散歩途中ROBOTISの社長さんも是非ROBO-ONEに参加したいとのことです。次回のROBO-ONEは盛り上がりそうです。

NR2の散歩

6月17日

張さんにソウルを案内して頂き、帰国しました。来年はROBO-ONEのアジア大会をソウルでやることを約束しました。また韓国ROBO-ONE協会をKARに置くこともほぼ決まりです。
韓国からLucyを呼ぶぞプロジェクトはここで終了しますが、アジア大会はなんとか開催できそうです。

 


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